ドメインの利用停止と失効

WEB制作の仕事をしていると、時々発生するのが、更新のし忘れ料金未払いによるドメインの利用停止失効です。

弊社でも、
・ホームページが表示されなくなったけどどうして?
・メールの送受信が急に出来なくなったけどどうして?
などといった電話がお客さんから掛かってくることも年に数回はあります。

その場合に、状況を確認すると、更新のし忘れや料金未払いによるドメインの利用停止などということが多いです。

その場合には慌てないでください。
利用停止しても、ドメインが即廃止されるわけではないので、
まずは、ドメインを取得している会社に連絡して、復旧可能な期間かどうかを確認してください。

更新猶予期間内であれば、即ドメインの更新費用を支払ってください。
・もし、復旧猶予期間内であれば、即復旧手続きを行ってください。
 手続きの方法はコントロールパネル上から簡単に行える場合もありますが、
 詳しくはレジストラに確認してください。

手続き後、早いとその日の内に復旧しますが、数日掛かることもあります。

これで復旧完了です!

ただ、ドメインが停止してしまうと、その期間はホームページが見れなくなるだけでなく、メールアドレスも使えなくなります。
そうなると、大事なお客様からのメールも受信できず、機会損失にもなりかねません。

ドメインの更新のし忘れだけは無いように注意しましょう!

ただ、厄介なのは、ドメインが完全に失効(廃止)してしまった場合です。
ドメインが廃止されてしまうと、誰でもそのドメインを取得できるようになってしまうので、他人に取得されてしまう可能性もあります。
ドメインの取得は早い者勝ちです。

そうなると、手の施しようが無くなるので、万が一、ドメインを失効させてしまったら、即復旧手続きを行うようにしてください。

それでは、今回は、
■ドメインが失効するまでの流れ
■失効したドメインの復旧方法
についてもう少し詳しく説明します。

ドメインが失効・廃止されるまでの流れ

・ドメインの更新期限内での更新を忘れる
・支払い期限までに料金の支払いを忘れる

更新猶予期間に移行 ※更新猶予期間のないドメインもあります。
→この時点で、ドメインは復旧させるまで利用できなくなります。

復旧猶予期間に移行

削除保留期間(5日間)に移行

ドメインが完全に失効(廃止)

他者もドメインを取得可能になる

が、一連の流れです。

まずは更新猶予期間に移行し、その後、復旧猶予期間に移行します。
更新猶予期間が無いドメインもあります。
 例えば、.jp.co.jpには更新猶予期間がありません。

更新猶予期間に移行した時点で、
ホームページが見れなくなり、メールアドレスも使えなくなります。

また、復旧猶予期間内に復旧させなければ、削除保留期間に移行しますが、
この削除保留期間は誰もドメインを取得できない状態になります。

で、その後、ドメインが完全に失効して、そのドメインは誰でも取得可能な状態になってしまいます。

復旧費用を払いたくなくて、ドメインが完全に失効するのを待って、ドメインの再取得を行おうと目論む方もいらっしゃいます。
その場合、他の方に先に取られないようにだけ注意して下さい。

更新し忘れの対処方法

更新のし忘れに関しての対処方法についてですが、レジストラによっては「自動更新」の設定が可能です。
大事なドメインであれば、必ず「自動更新」を有効にしてください。

自動更新」の設定サービスがない場合には、各自で管理するしかないですね。
一番簡単なのは、次回更新日の1ヶ月前くらいを目途にして、
グーグルカレンダーに更新作業をスケジュールとして登録してしてしまうことです。

料金の支払い忘れの対処方法

自動更新」を設定していても、料金を期限内に支払わなければ、当然、失効してしまいます。

それを防ぐためにも、
クレジットカード情報を登録しておいて、自動支払いにしておくことをおすすめします。

ただ、クレジットカードの情報を登録しておくのって、なんだか怖いですよね。
その場合には、やはり、支払い作業自体もグーグルカレンダーに登録しておいて、通知して貰うようにするしかないですね。

弊社のお客さんの失効例

数年前に1度だけですが、
ドメインを完全に失効させてしまった上に、
そのドメインを他者に取得されてしまったお客さんがいらっしゃいました。

その際もお客さんから大慌てで電話が掛かってきて、
弊社で復旧させようとしたのですが、時すでに遅しでした。

複数サイトを持たれていた業者さんで、
弊社が作成したサイトではなかったので詳細が分からないのですが、
どうも、作った後はサイトに訪問することもなく放置されていたみたいです。

どれだけの期間放置されたの?と聞きたくなってしまいますが、
他者に奪われたドメインは、その後、なぜか海外の不動産会社のサイトに使用されていました。

関東の特定の地名が入ったドメインなので、どうして海外の業者が?と思ったのですが、
そのお客さんも不動産業者だったので、中古ドメイン業者を通じて、
同じ不動産業者に転売されたのかもしれないですね。

因みに、現在は、そちらの業者さんのドメインは全て「自動更新」を有効にして、
かつ、レジストラからの連絡メールは全て弊社に届くように設定して管理しています。

料金も弊社で支払っておいて、お客さんにはあとで請求しています。

ドメインも個人情報なので、仕組みとしては良くないかもしれないですが、
これがドメインの失効を防ぐ一番いい方法かもしれないです。

ドメインを復旧させる方法と復旧費用

ドメインが失効すると、通常は、まず更新猶予期間に移行します。
この更新猶予期間内であれば、通常の更新費用だけで復旧させることが可能です。

ただ、復旧猶予期間に移行してしまうと、ドメインの復旧費用が必要になります。
※もちろん、ドメインの更新費用も別途掛かります。

ドメインの復旧方法

復旧方法は、レジストラによって異なります。
レジストラに問合せるか、ホームページを確認して、その指示に従って復旧作業を行ってください。

通常は、更新猶予期間内であれば、更新費用を支払えば復旧可能です。

もし、復旧猶予期間内であれば、復旧費用の支払いが発生するので、
レジストラが用意しているコントロールパネル上から、何らかの手続きは必要だと思います。

ドメインの復旧可能な期間

更新猶予期間復旧猶予期間は、ドメインによって異なります。

例えば、よく使用される.com.info.net更新猶予期間は41日間、復旧猶予期間は19日間です。

また、コーポレートサイトで良く利用される.jp(汎用JPドメイン).co.jp(属性型JPドメイン)には更新猶予期間がないですが、
復旧猶予期間が19日間あります。

詳しくは、お名前.comのサイトで確認してください。
参考 [ 【ドメイン】【リセールパートナー】ドメインの登録期限が切れてしまいました。復旧はできるのでしょうか? ]

ドメインの復旧費用

更新猶予期間内であれば、通常のドメイン更新費用のみです。

復旧猶予期間であれば、復旧費用は、ドメインによって異なる上、レジストラによって異なりますが、そこそこの金額が掛かります。

例えば、ムームードメインの場合、.comドメインの復旧に20,000円も掛かります。
参考 [ ドメイン登録復旧費用一覧表 ]

お名前.comでも、.comドメインの復旧には13,860円掛かります。
参考 [ その他サービス料金 – ドメイン復旧 ]

おすすめのレジストラは「お名前.com」です

ドメインを取得するレジストラはどこでもいいと言えばいいのですが、
弊社のおすすめはお名前.comです。

■「自動更新」の設定が可能です。
お名前.com ドメインの自動更新設定
自動更新」を有効にしていない場合、「更新」という項目に「未設定」というボタンが表示されます。
有効にする場合には、「未設定」ボタンを押して、画面の指示に従って設定作業を進めるだけです。

■復旧が簡単です。
失効したドメインは「ドメイン設定」タブの中にある「廃止済みドメイン復旧」というメニューから復旧が可能です。
お名前.com 失効ドメインの復旧

復旧費用の支払いが必要ですが、こちらも画面の指示に従って進めるだけなので、簡単です。

■デメリット
デメリットとして、お名前.comはドメインの更新時期が近づくにつれて、その通知メールが鬱陶しいほどに届きます。
ただ、そのくらいのことであれば我慢しましょう。

最後に

ドメインの契約期間は、種類にもよりますが、最大で10年です。

10年契約にする方はほとんどいないと思いますが、
毎年更新するのが面倒という方には、複数年契約で取得されることをおすすめします。

ただ、
ドメインの「自動更新」の設定が可能なレジストラを利用されている場合には、
1年契約にして「自動更新」を有効にしておくことをおすすめします。

ドメインも会社の資産です。
特に長く使用しているドメインほど、その価値は上がります。

失効しないようにすることは、すごく大切です。
さらに、もし仮に失効させてしまったとしても即復旧を行ってください。

大事なのは、今まで大事にしてきたドメインを、自分たちのミスにより手放してしまわないようにすることです。

廃止されたドメインは、そのSEO効果を狙って、中古ドメイン業者が欲しがります。
誰かに奪われないようにしっかりと管理してください。